
時代を超えて輝き続けるレジェンド世代の皆様へ
亡くなった人の顔に白い布をかける習慣は特に神道や仏教の影響を受けています。白は清浄を象徴する色とされ、死者の顔を覆うことで、穢れを防ぎ、故人の尊厳を守る意味があると考えられています。また、昔は医療技術が未発達で、死亡診断が曖昧だった時代もありました。そのため、顔に薄い布をかけておくことで、万が一蘇生した場合に布が動いて気づけるという説もあります。さらに、遺体の腐敗による変色を隠すためや、虫の侵入を防ぐために布をかけるという実用的な理由もあったようです。今も慣習として顔に白い布を被せます。私たちは、人生を全うされた大切な方へ、これまでの伝統文化を尊重しつつ、現代に相応しい新たな形で故人の尊厳を守り、感謝の気持ちを伝えたい。そんな想いから生まれたのが、お顔のカバー**『冠紗 cansa』です。現代に相応しいおしゃれで美しいお顔のカバー『冠紗cansa』は、顔にかけるのではなく冠のように頭に載せる形を造形しました。それは「与えられた命を生き抜いたことへのご褒美」の形です。『冠紗cansa』はうす絹と金糸と金箔を使ってその意味を形で表現しています。金の輪で飾った冠の周囲に金糸でうす紗を縫い付けた『冠紗cansa』は、立体的でお顔と布の間に空間をつくります。お顔に布が貼りつかず顔を明るく見せます。絹ならではのマイルドな光沢が顔の変色を隠してくれます。最期まで故人の尊厳を守り、遺族の皆様に生前の元気なお顔の記憶が残ります。冠紗はお元気な時に、ご自分へのご褒美としてご用意されることをご提案いたします。